和を想う ~池田社長ブログ~
気高い香り縁起ものの梅
山や川をはじめ万物に神を感じるのが、我々日本人の和の心。和の心の結晶と呼ばれる着物の文様には、それぞれに意味が読み込まれています。今回は梅についてお話しましょうか。
梅は奈良時代に遣唐使により中国より伝来。しました。厳寒の中に蕾を育ませ、春に先駆けて気高い香りに包まれた美しい花を咲かせることから、運を呼び込む縁起ものとして愛されてきました。 紅梅は魔よけ厄除け。白梅は無垢、潔白を表します。
寒空に向きまっすぐに枝を伸ばす様を、奈良時代の貴族は凛々しさのシンボルとしました。 また薬草としても役だってきました。いまでこそお花見といえば、桜ですが、奈良時代
までは、桜見ならぬ、梅見が人気だったそうですよ。学問の神様菅原道真の家紋は梅鉢。これは道真公が大の梅好きだったから、とか。たまには梅酒に梅見もいかがですか。