和を想う ~池田社長ブログ~
天皇の宝展示「正倉院展」
毎年秋に奈良で開催される正倉院展。期間は17日ほどなのですが、毎年20万人もの人が詰め掛けます。なんでそんなに人が集まるのでしょうか?
そもそも、正倉院とは、奈良時代の聖武天皇の遺品を保管するために特別に作られた倉庫なのです。
聖武天皇の頃、海の向こうの中国、唐ではどこも真似ができない見事なシルクの工芸品を造りあげていました。このシルクを求めて世界中の人が唐を訪ねました(シルクロード)。そしてシルクとの交換に唐に集まった世界中の宝を、遣唐使を通じて聖武天皇は日本に持ち帰り愛用していたのでした。
人類の歴史は戦争の歴史ですが、新しい王様は、滅ぼした王の宝を略奪するのが世界の常識。でも、日本では、1200年以上もの間、当時世界中から集められた宝物が大切に保管されてきたのです。これは世界でも稀の稀。ということで人気が絶えないのです。