和を想う ~池田社長ブログ~
絹を着たい夢を実現
先日、農民は絹を作る人、でも絹は最高のぜいたく品だから、農家の人々は着ることは許されなかったという話をしましたね。
![着物歴史・和の歴史・繭・蚕・紬の着物・大島紬・つむぎ・絹糸の着物の話しなら和を想うブログ](https://i2.wp.com/waso-net.com/cms/wp-content/uploads/2022/06/2097365_l.jpg?resize=300%2C200&ssl=1)
絹の材料となる繭ですが、繭から絹糸を繰ろうとしたときに、すでに蚕が成虫になろうと繭を食いちぎっていたり、蚕が二匹入っていて糸がこんがらがっていたり、このような繭は絹糸をきれいに繰り出すことができないので、くず繭として廃棄されていました。
このくず繭を、まとめてお湯につけて広げて乾かすと、綿のような風合いになります(真綿)。この真綿を、唾液をつけながら、すこしずつ束ねて(紡ぐ)、細く細く伸ばして糸状にしていきます。こうして紡いだ糸で、織り上げた着物は、一見綿を着ているようにしか見えませんでした。
![真綿・綿系着物・最高の着物・着物の歴史の話ブログ](https://i1.wp.com/waso-net.com/cms/wp-content/uploads/2022/06/4434830_s.jpg?resize=300%2C224&ssl=1)
こうして、農民達は絹を着たいという夢を実現したのでした。
これが、○○紬(ツムギ)の起こりです。